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2018.02.16 発泡ウレタンの吹付へ向けての準備

こんにちは!! ニイヤマハウスです。

今日は、施工のメインイベントの一つである、
現場発泡ウレタンの吹付へ向けて準備を
進めていっている現場の状況をお届けします!

前回、壁の外断熱材についてお届けし、
その室内側に、65㎜の発泡ウレタンを
吹付するとお伝えしました。
では、その他の部分はどのような範囲で
どのような厚みとなるのでしょう?
壁を除いて、
大きく2つの部位に分けて説明します。

一つ目は、屋根です。
天井面に沿って断熱するという考え方も
ありますが、サンクチュアリーの場合、
屋根面に沿った形で断熱を施工します。
材質は「吹付硬質ウレタンフォームA種 3」
で厚みは、200㎜です。
ハイスペックですねー(笑)
とは言え、屋根の室内側(写真①)に
直接吹き付けてしまっては、
真夏の日射による屋根面の高熱が
断熱材に伝導熱として伝わってしまい、
その熱が室内側へ放射されるにより
岩盤浴のような環境ができあがってしまいます。
真夏の夜は、熱中症にもなりかねない、
非常に不快的な温熱環境となってしまいます。
そこで、屋根と断熱材との間には、
それらの熱を排出するための
通気層が必要となります。
写真②で、白いシートが施工された状況を
確認いただけます。
この白いシートの室外側には
28㎜の通気層(スキマ)を設け、
屋根からの高熱の伝導を防ぎ、
屋根面から侵入してくる熱気を自然換気で、
常に排出するような構造としています。
さらに、この白いシートは
遮熱性の高いものを使用しています。
とまぁ、いかなる工法についても
「欠点と注意点」が必ずありますので、
設計者と創り手がいかにそこを心得ているかが
非常に重要なのだとつくづく思います。

次に、基礎についてです。
床のラインを断熱層とする、という考え方も
ありますが、寒冷地の給水設備管理や、
床面への冷たさの伝導熱による不快、
そして何よりも今どき基礎断熱のほうが
コストが低いということを考慮すると、
「床」という選択肢は存在しないかなぁと
個人的には思います。
床は基礎の立上り(写真③)に厚み65㎜、
スラブCON(土間といえばわかりやすい?)
の外周部から1.0mの範囲まで25㎜と
設定しています。
材質は「吹付硬質ウレタンフォームA種 1H 」
となります。
お気づきですか?天井と違いますね。
この理由は、構造見学会にて。
基礎の場合、直接日射に強烈に
さらされることはありませんので、
直接吹付を行います。従って、
特別な準備等は不要です。
しいて言えば、コンクリートが適度に
乾燥していなければならない
ということくらいでしょうか?

次回は、外壁の施工について
ご紹介します。