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2018.03.02 サンクチュアリーの「性能と機能」 第2回目「換気」

サンクチュアリーの「性能と機能」
~ 第2回目 換気 ~
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こんにちは ニイヤマハウスです。

先回、「断熱と気密」について
お届けしておりました。
今回(第2回目)は「換気」についてお届けします!
またまた長々となります(笑)でもですね、
これもまた物凄く重要で、
知識として身に付けていただきたいのです。
ですので、最後までお読みください(笑)

換気とは、室内の空気を室外の空気と
入れ替えることです。
法的には、2時間で室内の空気を
総入れ替えしなければならないとされています。

さて、この換気。後回しにされがちですが
非常に重要です。
建物の箱としての性能と採用する
換気方式については、レベルを合わせなければ、
予定していた通りの換気が行われず、
総合的な性能・機能に非常に悪い影響を
与えてしまいますので注意が必要です。
室内の日常生活では、呼吸による二酸化炭素や、
水蒸気、調理による臭い等、空気条件は
常に悪化していきます。
例えば、築40年
(気密という概念がなかった時代)の住宅の場合、
隙間(意図していない)が多数ありますので、
隙間風による自然換気により、
それほど空気条件の悪化が急激に
進むことはないでしょう。
対して、サンクチュアリーのような
気密性の非常に高い住宅であれば、
物凄いスピードで空気条件は悪化してしまいます。
箱の性能を上げると、
それに応じた機能(設備設計)を与える必要が
発生するのは必然であり、
別々に設計していいものではないのです。

ちょっと視点を変えてみます。
隙間のたくさんある住宅(以下A)と、
ほとんどない住宅(以下B)に同じ換気扇を
設置したとします。
換気とは空気の入れ替えですから
排気口(空気を排出するための出口)と
給気口(空気を取り入れるための入口)を
設置します。換気扇を稼働させると
どういった現象が起こるでしょう。
換気は、空気が給気口から流入し排気口から
排出されるのが正常です。
Bの場合、そのように換気が行われます。
つまり、予定していたところに適切な量の
新しい空気を取り入れ、
予定したところから適切な量の汚れた空気を排出
することができるということです。
ではAは?給気口から空気はほとんど流入せず、
たくさんある隙間から空気が流入してきます。
それも最も換気扇に近い隙間から最もたくさん…。
結果、予定されている経路で換気は行われません。
最も近い隙間と換気扇の間にある空間について
多くの換気がなされ、
例えば換気扇から離れた位置にある寝室であれば、
ほとんど換気が行われないという恐ろしい
状況が継続されます。
この的確でない換気は、結露につながり、
住人、住宅の双方に対して不健康な状態が
大量発生してしまうといった恐ろしい事態に
つながっていきます。

以上より、Bに該当するサンクチュアリーでは、
ダクト式第一種熱交換型(全熱)換気扇を
採用しています。
「なんじゃそりゃ?」と思われた方、
大丈夫です。わからないのが普通です(笑)
詳細は施工実況のほうに、写真を添付し、
そちらで極力わかりやすくご紹介します。

最後に、前述した以外にも、
換気に対する考え方や注意点に関するポイントは
複数あります。さらに科学的なお話になってしまい、
読むのがつらくなってしまうと思われますので、
今回はこの辺りでやめておきます(笑)
「いやいや、さらに突っ込んだ話が聞きたい!」
という方、2時間ほど予定を確保いただいたうえで、
会社までお越しください。
ちなみに、3/3、4に行われる、構造見学会では、
サンクチュアリーの気密性能のすさまじさと、
換気設備の全容についてご確認いただけます。
予約制となっており、
ほぼ予約は埋まってしまっておりましたが、
どうしてもという方は個別にご相談ください。
日時を調整の上、ご案内いたしますので
よろしくお願いいたします!

次回は、「 結露 」についてお届けします。

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(株)ニイヤマハウス 
  専務取締役
  一級建築士  新井山 康之
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 ご質問頂ければ、ご回答差し上げます。

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