家が価値ある資産となるために…4回目

キャッチ写真は、私の家の写真です。

昨年末に外装メンテナンスを実施しました。

デザイン優先で全く軒のない建物として設計してしまったがために、外装の汚れるスピードがもの凄く早く…。築12年程で大規模なメンテナンスを実行することになりました。今回は、より耐久性が高く、汚れについても比較的緩和できるガルバリウム鋼板を、窯業系のサイディングの上に防水層を設置の上直張りしました。「軒無…」。自分の家だからやってみたことが見事に裏目に出ましたが(--)いい経験になりました。

 

こういった経験って大事なんです。様々な法律や規則、メーカー仕様には何一つ反していないのに不具合が出る可能性があります。国、県、市町村、集落、海沿い、山沿い、山林、田畑、そして隣の家…これらによって不具合の発生の有無、頻度、程度というものは全く違ってきますから、設計者としては恐ろしい。結果、経験というものは絶対的に必要と思えます。

 

さて、家が価値ある資産となるためにの4回目です。3回目は「どのような家であれば、欲しいと思ってくれるのか?または、多少安くてもいらないなぁと思うのか?」で終わってます。考えていただけたでしょうか?

私なりの持論を述べます。真面目なお話です。まずは、「どのような家であれば、欲しいと思ってくれるのか?」

万人共通でまず最初に出てくる条件は「命を守ってくれる」ことに尽きますよね。命を守るなんて当然と思うかもしれませんが、毎年決して少なくない方々がマイホームの中で起こる事故により無くなっているのが現実です。次に「健康を維持してくれる」こと。足が冷たい、熱中症になりそう、風邪をひきやすい、アレルギー系疾患、最悪の場合には脳梗塞や心筋梗塞等を引き起こすリスクの高い家には住みたくないはずです。この2つは必要絶対条件ということで、満場一致ではないでしょうか?次に来るのは、暮らしやすいとか、デザインがいいとか、間取りがいいとか、趣味を楽しむための空間が確保されている等々なのだと思いますが、これは人によって優先順位が違い一概にこれとは言いきれませんね。

 

命と健康が維持されるという安全と安心がない家を欲しいと思う人はいないと思います。命があって、お金もあって、趣味を存分に楽しめる機能を備えている家に住んでいても、毎日なんか体調が悪い…。これって幸せだなぁと思えますか?趣味を楽しむ気にすらなれません。命があって、健康を維持できて初めて、お金も意味を持ちますし、趣味を存分に楽しむ心境にもなると思います。ただし、命と健康と趣味を楽しめる空間が揃っていても金銭的負担の大きな家ではダメそうです。金銭的に負担に感じないようなもの凄いお金持ちでも、そんな家はいらないという人が多そう?です。

 

結論。欲しいと思える家=住んで幸せだなぁと思える家=命と健康を維持できる+彩がありスパイス※1が程よく効いている+ランニングコストの小さい家

※1 好きと思えるデザインや形状、趣味用の空間がある、動線がよい、家事負担が小さい、収納しやすい、サイズが程よい…等々

 

ではないでしょうか?プラスそれに影響を与えるものとしては、外部環境やその家のある地域ロケーションも大きいですね。家とは、日常生活を送る為の拠点ですから、欲しいか欲しくないかを選択する際には、それらも大きな影響力を持つであろうと思います。

 

「多少安くてもいらないなぁと思う家」は、命と健康を維持できない家。またはそれが実現できていても、その他の彩がなくスパイスも効いていない家。そして光熱費が高いとか、外壁が傷みやすい等のランニングコストの大きな家なのではないかと思っています。

 

いかがでしょうか?(あくまでも私の個人的な持論です。)

といったところで今回は終了です。当然ながら、N.HOUSEのご提供する家は、この持論に基づいて設計し、建築して皆様にご提供させていただいております。是非とも選択肢の一番手に !! 笑笑笑

 

最後に、家の取得をお考え中の方にご提案です。家は、人生を楽しむためのステージです。やりがいのある仕事を頑張る、休日に大好きな趣味を楽しむ、立派な大人に子供を育てる…為にも必要な家のかたちについては、どんな家(ステージ)だったらそれらを目いっぱいやりきることができるだろう、そしてどんなお金のかけ方をすべきなのかを家族全員で話し合ってみてください。

 

5回目は、「家は保険?(受取人が子供の生命保険)」についてお届けします。