お家の学び舎

― 4時間目 ―
住みやすい家とは

1. 家族の成長と、ライフスタイルの変化を予測しよう

建てた当時は子供も小さくて、子供の数だけ部屋を作る方も多いでしょう。5年後、10年後子供は大きくなり自立や結婚などで家を出て行ってしまう事も考えられます。そうすると部屋が余ってしまい、物置になったり、たまに帰ってくる我が子のためにそのままにしておくなんてこともあるでしょう。それではせっかくの空間がもったいないと思いませんか?
そんな時は、家の間取りを可変型にしてみたらどうでしょう。子供が巣立っていって、使わなくなった部屋の間仕切を取っ払って大きなフリースペースとして活用したり、仕事をリタイアした後の趣味の部屋として自由気ままに広々と使うなど、使い方は自由です。是非、部屋の間仕切を自由に変えられるスケルトンインフィル工法を採用しているかを確かめてみてください。

2. 生活動線について

とてもおしゃれな家に住むと気分が良く、お客様を迎えるのも楽しみになることでしょう。しかしデザインを優先し、暮らしにくい家では徐々に愛着が薄れていきます。暮らしやすさや、使いやすさをかなえるには考え抜かれた生活動線はかかせません。例えば1階で洗濯をして2階のベランダに干し、また1階に持って降りてアイロンがけをし、またまた2階のクローゼットにしまわなければならないとしたらどうでしょう。かなり重労働です。特に家事の負担が大きいのが洗濯です。その洗濯がほとんど移動することなく片付けられればかなり負担も減るでしょう。このようにありとあらゆる日常生活のシチュエーションでの動線を考え、熟慮された間取りになっているかを確認してみてください。

3. 家と家族の健康を守る良質な室内環境

命を守る事に続いて、次に大切なのは家族の健康ではないでしょうか。家の中のハウスダストは空気中に舞い上がりやすく、吸い込むとアレルギーを引き起こしたり、さまざまな病気の原因になることがあります。今では24時間換気が義務化されているので、ある程度きれいな空気が室内を循環するようになっていますが、一口に24時間換気と言っても、熱交換するものや、花粉やPM2.5を98%以上除去してくれるものなど、その性能はさまざまです。家族の健康のために、空気環境が熟慮されているか確かめてみてください。